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お役立ちコラム
リピーターを増やす「来店3ヶ月目LINE」テンプレ3本

リピーターを増やす「来店3ヶ月目LINE」テンプレ3本

広告に頼らず、リピートを増やすにはどうすればよいでしょうか。

新規のお客様が定着せずに離れていく背景には、施術から2ヶ月から3ヶ月後に訪れる「空白期間」が深く関わっています。お客様の満足度が最も高かった瞬間から時間が経ち、次の予約を先延ばしにしている、このタイミングでの適切なアプローチこそが、再来店率を左右します。

この空白期間の不安を払拭し、次の来店を自然に促すためのLINEステップ配信の具体的な設計図と、そのまま活用できるテンプレート3本を解説します。運用にかかる負担を最小限に抑えながら、貴店の技術と顧客体験が正しく評価される「運用の仕組み化」のヒントとしてお役立てください。

3ヶ月目の「空白期間」が再来店率を下げる最大の原因

多くの美容サロンでは、新規のお客様が2回目の来店に至るかどうかに最も注力されます。しかし、多くの美容サロン経営者へのヒアリングや、当編集部のこれまでの知見に基づくと、真のリピート率の壁は、むしろ3回目以降の来店、特に施術から約3ヶ月が経過する時期に訪れると考えています。

施術直後の満足度は非常に高い状態にあります。しかし、その後、日常に戻り、忙しさや「まだ大丈夫だろう」という心理が働き、次の予約を先延ばしにしてしまいます。まつエクやネイルであれば持続期間が比較的明確ですが、美容室やエステでは特にこの「いつ予約すべきか」という判断が曖昧になりがちです。

この空白期間に、お客様の記憶は次第に薄れ、次の来店周期が途切れてしまうケースが少なくありません。そして、一度途切れると、別の新しいサロンの広告や割引オファーに流れてしまうリスクが非常に高まります。

断片的な運用の限界

これを防ぐために、不定期に「全員一律」の割引クーポンをLINEで一斉配信しているサロンもあります。しかし、これはブロック率を高める原因になるリスクがあり、お客様の来店周期や状態に合わない情報提供は、単なる「邪魔な通知」として処理されてしまう傾向があります。

断片的な運用や、クーポンに依存する集客では、安定したリピート構造は構築できません。必要なのは、お客様の状況に同期した、継続性のある情報提供の仕組みです。

「来店周期」に合わせたLINEステップ配信の設計原則

リピートの仕組み化で重要なのは、お客様の最終来店日を起点とする自動メッセージ、つまり「ステップ配信」の活用です。これにより、最も効果が高いと見込まれるタイミングだけを狙い撃ちでフォローできます。

お客様に”読む理由”を与える「価値通信」と「空き枠通信」の二刀流

運用負担を増やさず、効果を持続させるためには、配信の量ではなく質に徹する必要があります。

当編集部では、検証の結果、過剰な配信を避け『ブロック率を最小限に抑えつつ、効果を最大化できる回数』として『月2本でOK』という考え方を推奨しています。この2本は、役割の異なる次の二つに絞り込みます。

まず一つは、価値通信(教育・不安の払拭)です。お客様の「行く理由」(技術の持ちや日々のホームケア)を再言語化し、施術効果を長持ちさせるためのTipsを提供する、お客様にとって価値のある情報です。

次に、空き枠通信(予約の希少性提示)です。週末や担当者の枠など、今予約しなければ手に入らない希少性の高い予約情報を提示し、行動を促します。

この二刀流に徹することで、お客様はLINEをブロックせず、「読む価値があるもの」として認識するようになります。特に3ヶ月目という「迷いの期間」では、価値通信で信頼残高を築き、その後の空き枠通信で予約行動を後押しするという連携が有効です。

【実践ノウハウ】来店3ヶ月目に響くLINEテンプレート3本

来店90日目以降は、お客様の「不安の払拭」と「次の変化の提案」にテーマを絞り込むと効果的です。施術効果の持続に対する不安を解消し、次の施術で得られる未来を具体的に提示することで、予約への動機付けを行います。

1. 来店90日後:次の行動を促す「次の変化の提案」

来店90日後に送るメッセージの目的は、「予約しない」状態を打破し、次回の来店で得られるワンランク上の体験を提示することです。

具体的には「季節の変わり目」を主語にするメッセージが有効です。例えば、「寒さで血行が滞り、肌のくすみを感じていませんか?当店ではこの時期、血行を促す高周波オプションが特に有効です。次回は今の悩みを解決する提案をさせていただけたら幸いです」といった内容です。

割引ではなく、具体的なメニュー名やオプションと、それがもたらす効果の根拠を提示し、次の施術への期待感を高めることがポイントです。

2. 来店98日後:ブロック回避にもなる「不安の払拭・衛生通信」

来店98日後に送るメッセージの目的は、情報提供を通じて関心を維持し、ブロックを回避することです。このメッセージには来店のお願いは一切含めません。

ここでは「プロのTips」を提供します。施術の持ちを良くしたり、日々の自己処理の悩みを解消したりするための、専門家視点のホームケアTipsを一つだけ送ります。

一例として、「冬の乾燥は、知らず知らずのうちに肌のバリア機能を低下させます。暖房の効いた室内と外気の温度差で血行が滞りがちな肌をリセットするため、夜のスキンケアの最後にホットタオルと冷たい化粧水(またはシートマスク)で交互に温冷ケアを取り入れてみてください。施術で高めた血行促進効果を、ご自宅でさらに長持ちさせる効果が期待できます。」といった情報が考えられます。

純粋に「役に立つ情報」のみを送り、ここで信頼残高を築くことで、次の空き枠通信の開封率や既読率が向上します。

3. 来店105日後:「希少性」で背中を押す空き枠通信

来店105日後に送るメッセージの目的は、予約行動への最後のひと押しを、割引ではなく希少性によって行うことです。

メッセージでは「週末・担当者限定」を強調します。予約が取りにくいとされる週末や、特定担当者の直近の空き枠に絞り込み、「今予約しないと埋まってしまう」という希少な情報を提示します。

具体的な表現としては、「【担当者:〇〇】に直近で空きが出ました。週末のご予約は、土曜17:00、日曜13:00の残り2枠のみです。ご希望の場合は、このLINEに返信で空き枠を確認できます」などが有効です。割引オファーではなく、「直近の空き枠の希少性」を主語にすることが重要です。

予約導線(CTA)は「LINEの自動返信で空き枠確認」など、ワンクリックで完了できる迷わない形に一本化することが有効です。

運用負担を抑え、仕組みでサロン経営を安定させる

ここでご紹介したステップ配信は、一度設計しテンプレートを整備すれば、その後はすべて自動で回る「仕組み」となります。これにより、オーナー様やスタッフの方々が毎週・毎月配信内容を考える時間から解放されます。

しかし、この設計やテンプレートの作成、そして効果測定に基づく改善には、お客様の来店周期や施術内容を深く理解した専門的な知見や、一定の時間が必要です。

仕組み化のすすめ:自動化と代行という選択肢

日々の現場業務に追われながら、この緻密なステップ配信を構築し、持続的にメンテナンスしていくのは容易なことではありません。そこで、サロン経営者が本業である「お客様への技術・体験提供」に集中するため、外部の代行サービスを活用するという選択肢も非常に有効です。

たとえば、こうしたLINEステップ配信の設計から、ブログ、CRMを一体化した集客・リピートの仕組みを構築しているのが『増客くん』です。貴店の「技術」や「顧客体験」が正当に評価され、割引に頼らずリピートにつながる土台作りを、仕組みを通じて支援しています。

まとめと次の一歩

リピート率が途切れる最大の壁は「来店3ヶ月目」にあります。この壁を乗り越える鍵は、お客様の来店周期に同期し、「価値通信」と「空き枠通信」の月2本に絞り込んだ自動配信を導入することにあります。

配信を減らすことでブロック率を下げ、代わりに提供情報の質を高めることで、お客様に「読む理由」を与えます。今回ご紹介したテンプレートを参考に、ご自身のサロンでも「来店後90日」からの再来店フォローの仕組みを構築できるか、ぜひシミュレーションしてみてください。この自動化の仕組みを整えることが、集客とリピートが安定した、次のステージのサロン経営へと進むための一歩となります。

用語解説

  • CRM (Customer Relationship Management):顧客との良好な関係性を構築・維持することで、顧客満足度やリピート率を高めることを目指す経営手法、またはそれを支援するシステムのことです。
  • LINEステップ配信:LINE公式アカウントの機能の一つです。友だち追加日や最終来店日などの特定の「条件」を起点に、設定された複数のメッセージを、指定したタイミング(例:3日後、90日後)に自動で送信する仕組みです。
  • 価値通信:割引クーポンなどの直接的なオファーではなく、お客様の美容知識やホームケアに役立つ情報を提供することで、店舗への信頼や技術への理解を深めることを目的としたメッセージです。
  • CTA (Call To Action):ウェブサイトやメッセージ内で、ユーザーに具体的な行動(例:予約する、詳しく見る、相談する)を促すための要素です。


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