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LINEブロック率を大幅に下げる「価値提供ファースト」の配信原則

LINEブロック率を大幅に下げる「価値提供ファースト」の配信原則

美容サロンにおいて、LINE公式アカウントは顧客との重要な接点ですが、「配信しても読まれない」「ブロック率が上がり、費用対効果が悪い」という課題を抱えるオーナー様は少なくありません。ブロックの増加は、配信が「自分にとって関係のない営業メッセージ」と受け取られているサインです。

本記事では、この課題を根本から解決するため、配信回数を増やすのではなく、“読む理由”を復活させる「価値提供ファースト」のLINE運用原則を解説します。

特に、来店周期に同期した自動配信の設計と、「価値通信」と「空き枠通信」の2本柱に絞り込む具体的なノウハウと事例をご紹介し、運用負担を抑えながら再来店率と友だち数を伸ばす仕組みの作り方をお伝えします。

顧客がLINEをブロックする根本原因と、サロン現場の課題

予約の不安定さにつながる「一斉・不定期・セールス型」配信

多くのサロンが陥りがちなのは、「予約が空いた時だけ」「割引情報ができた時だけ」に一斉配信を行う運用です。

お客様にとっては、役立つ情報と関係のない営業メッセージが区別なく届くため、開封率・既読率が下がり、結果としてブロックにつながります。

特に、割引オファーが多すぎると「安い時だけ行けばいい」という来店動機になり、本来の技術や顧客体験の価値が伝わりにくくなります。

顧客との「関係性の資産」を消耗する運用

LINEの友だち数は、広告費をかけずにリーチできる「関係性の資産」です。この資産は、メッセージを送るたびに「ブロック」という形で消耗されていきます。

ブロック率が高い状態は、メッセージを送るたびに顧客との関係性を自ら断ち切っていることと同義です。この消耗を防ぐためには、配信メッセージの質を高め、「ブロックする理由」ではなく「とっておく理由」を作る必要があります。断片的な情報発信ではなく、顧客の行動に寄り添った「仕組み」で運用することが求められます。

LINEブロック率を最小化する「価値提供ファースト」の原則

ブロック率の増加を防ぐ特に効果的な手段は、配信の「目的」を「セールス」から「価値提供(教育・保持)」に切り替えることです。顧客が「これは自分の悩みを解決してくれる情報だ」と感じれば、ブロックの必要性はなくなります。

原則1:配信回数を減らし、「読む理由」を復活させる

毎月の配信本数を「5〜6本から月2本」など最小限に絞ることで、メッセージが届いた時の希少性が高まり、結果的に既読率・タップ率が向上するという傾向が見られます。

  • 価値通信(教育): 1本/月。割引ではなく「技術の知識」「ホームケア」「流行」など、お客様の美意識を高める情報に特化します。
  • 空き枠/指名通信: 1本/月。単なる空き枠ではなく「週末の残り3枠」のように希少性を強調し、さらに「担当者の得意な技術」に絞り込むことで、指名予約への導線を明確にします。

原則2:「来店周期」に同期したオート配信で外さないタイミングを狙う

お客様の来店日から「24時間後」「22日後」など、次回来店を意識し始める最適なタイミングだけを狙ってメッセージを自動送信します。

  • 24時間後: 施術への感謝と仕上がりの余韻を言語化するメッセージ。口コミ導線やホームケアTipsを添え、返報性のきっかけを作ります。
  • 22日後(サンプルケース): 施術の持続期間のピークアウトを狙ったメッセージ。ホームケアのコツや「今の状態」をチェックする内容を送り、次回来店の必要性を促します。来店周期に合わせた配信を行うことで、再来店への心理的なハードルを下げることが期待できます。

友だち数増加と再来店率向上を実現した事例ノウハウ

事例①:まつエクサロン「月2本でOK」の自動配信設計

(運用負荷を下げながら成果を伸ばすための設計サンプルです)

不定期の一斉配信を月5〜6本行い、ブロック率の上昇に悩んでいたまつエクサロンの設計一例です。

  • 施策の変更点:配信を「価値通信+空き枠通信」の月2本に削減しました。「来店後24時間」「22日後」のステップ配信を追加し、来店周期に同期させました。
  • 結果(9ヶ月):友だち+1,920(計3,040)を達成しました。再来店率+12pt、指名率+6pt、ブロック率は半減しました。

※これらの数値は、仕組み化による効果の一例としてご参照ください

この事例から、配信本数を減らしても「読む理由」を明確にすることで、結果的に友だちの質と再来店率が向上することがわかります。差し込み文の精度を上げ、メッセージをパーソナライズすることも重要です。

事例②:教育型コンテンツによる「教育→保存→後追い来店」の仕組み

(割引に頼らず客単価を向上させるための設計サンプルです)

新規顧客が多いが定着せず、価格オファーに依存していたネイルサロンの設計一例です。

  • 施策の変更点:価値通信を「衛生」「似合わせ」「保持」の三本柱で連載化しました。空き枠通信は「担当者の強み」に絞り、希少性を強調しました。
  • 結果(6ヶ月):友だち+1,980を達成しました。翌月の自然検索予約が+23%に増加し、客単価は+440円となりました。

※これらの数値は、仕組み化による効果の一例としてご参照ください

この事例では、教育型コンテンツがお客様に「保存」され、後から予約につながる導線が機能しました。割引を止め、体験価値を伝えることが、長期的な客単価の向上につながる可能性があります。

仕組み化のすすめ:属人化を防ぎ、成果を安定させる方法

こうした「配信の質を高め、自動化する仕組み」は、一度構築してしまえばオーナー様の運用負荷を大きく軽減し、成果を安定させます。しかし、配信設計、セグメントタグ付け、シナリオ作成、コンテンツ企画を全て現場で兼任するのは非常に負担が大きいのも事実です。

配信の自動化やコンテンツの仕組み化は、外部の代行サービスを活用する方法も有効です。

例えば、美容サロン専門の統合マーケティングサービス「増客くん」では、LINEのステップ配信設計、ブログ、CRMを一体化した集客仕組みを構築しています。現場の知見に基づいた「少ない本数で効く」自動配信を設計することで、オーナー様は施術と接客に集中できる状態を目指します。

まとめと次の一歩

LINEのブロック率を最小化し、再来店率を向上させるための鍵は、「セールス」から「価値提供」への意識転換と、「来店周期」に合わせた自動化された配信設計にあります。

配信本数を減らし、「読む理由」と「希少性」を復活させることが、ブロック率低下の最短ルートのひとつです。

来店後の感謝・ケアTips・口コミ依頼を自動化することで、感謝→余韻→お願いの流れを仕組み化できます。

この仕組みを整えることで、現場の運用負担を減らしながら、技術と顧客体験で選ばれるサロン経営を実現できます。ご自身の店舗の課題に照らし合わせ、「まずはどのステップから自動化できるか」をご検討されてみてはいかがでしょうか。

用語解説

  • LINEステップ配信(オート配信): 友だち追加、来店日、経過日数などの条件に応じて自動送信されるメッセージのことです。本記事で解説した「来店後24時間」「22日後」の配信はこの機能を利用します。
  • CRM(Customer Relationship Management): 顧客との関係性を管理し、良好に保つことで収益向上を目指す経営手法のことです。サロンではLINEや予約データを用いた再来店設計がこれにあたります。
  • 価値通信: 割引や予約勧誘ではなく、お客様の知識や美意識を高める情報(ホームケア、技術の解説、トレンドなど)に特化したメッセージのことです。顧客の教育の役割を果たします。
  • KPI(Key Performance Indicator): 最終目標(KGI)達成のための中間目標指標のことです。LINE運用においては、開封率、クリック率、ブロック率などが該当します。
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